【対談:LGBT・多様性とは】新宿御苑の英会話講師 大庭さん

「日本ではLGBTというものが教育の中で教えられないし、僕らがイロモノ扱いされていると感じる。」

 

 

今回は、先月に行った対談の様子をレポートします。

ゲストの大庭さんは、LGBT(性的少数者のこと)の一人であり、現在は、新宿御苑で英会話講師として得意の英語力を活かし、社会生活を送っています。今回は、多様性が個性として当然に受け入れられ、誰もが優しさを感じられる社会をつくりあげる上で、大庭さんから貴重なご意見をいただきました。

 

大庭さんは、高校生の頃に自分がLGBTではないかと感じ、調べる中で確信され、周りの友人にもオープンにされたとのことです。その際は少し驚かれたそうですが、特に付き合いに変化はなかったそうです。

現在、勤務先でもオープンにされていて、生活に不便を感じることはないとのことですが、一般的なところでは、受け入れられないと感じる部分があるそうです。

 

 

「LGBTですが、最近ではテレビなどのメディアで活躍する人が増えたことで、世の中に知られるようにはなったものの、一方で社会生活を送るうえで隠しながら生活しなければならない人は多いと感じます。」

 

大庭さんは、多様性が受け容れられにくいのは、「社会のルール」と「教育」に原因があるのではとの考えでした。

確かにLGBTについて教育現場で理解される取り組みはほとんどなく、例えば同性婚についても、社会のルールの中で認められていないことが、社会での認識が浸透しないことを加速させていると感じます。

多くの方が認識し、理解を深めることで、社会の細かなルールに変化が出る。そうすれば結果として大きな社会的な変化が起こるのではと思います。

まずは政府や公共団体から変わらなければと思います。

 

 

〜多様性を活かせる社会に〜

 

「LGBTの方ならではの視点があって、例えばお客様への気遣いなどに凄いスキルを持った方とかがいます。そのような方がマイノリティで隔離されるのではなく、社会の中で強みを活かしていける。そんな社会ができるといいなと思っています。」

 

対談を通じて、大庭さんから激励の言葉とエネルギーをいただきました。

「都民の皆様の声・想い」をしっかりお聞きすることで、魂のこもったルールづくりを行い、『ダイバーシティ』を実現していきたいと思います。